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外資系企業のリストラ事情
会社は個人を守ってくれません

2020年3月31日投稿

リストライメージ

こんにちはルーポンです。シンガポール在住の会社員です。

現在アメリカ系の企業で10年以上勤めています。

この10年の間、たくさんのリストラ退職のケースを見てきました。

中にはなぜこの人が?とびっくりしてしまうような有能な人がリストラ対象になることもあり、個別の業績だけではなく、 常に全体の状況を見ながら立ち振る舞わないといけないと感じています。

本ページでは、私の知る外資系企業のリストラの現状についてお話します。

もくじ

  •  1. そもそもリストラって何?
  •  2. リストラはいつ起こるのか?
  •  3. リストラ対象者はどのように決定しているのか?
  •  4. リストラに備える
  •  5. まとめ:外資系企業のリストラについて


1. そもそもリストラって何?

再構築イメージ

日本語のリストラという言葉は英語のRestructuring(再構成・再構築)の略です。

会社は利益を追及する団体ですので、常に無駄を探し、予算を見直し、より高い利益を出すために改善活動をします。

その予改善活動の結果、無駄を省き、職を失う人が一定多数でますので、「リストラ=クビ」というネガティブなイメージが先行しています。

場合によっては、リストラの結果、社内異動命令というものもありますので「リストラ=クビ」という事ではありません。

リストラは会社をより良い形にする為の改善活動と捉えても良いと思います。

よく「私の部署は超忙しいのに、隣の部署の人はなんだか暇そう」なんてことありますよね。

こういった無駄を見つけて効率よく予算を使う事が目的だと考えると良いと思います。

普通のルーポンさん
ルーポン

無駄を省き、効率よく会社を運営する為に、リストラとは会社にとって必要なプロセスなのです。


2. リストラはいつ起こるのか?

ダウンサイジング

外資系企業に勤務していて感じるのは、リストラ(会社内の再構成・再構築)は常に行われてるという事です。

場合によっては、売れないプロダクトを持っているチーム・部署、丸ごと不要と判断され、なくなる事もありますし、
今まで社員で行っていた業務を外部委託して、その業務を行っていた正社員を全員退職させる事もあります。

社員は常に周りの状況をみて、自分の行っている業務が会社内でどのようなポジションなのかを理解しておく必要があります。


落ち込むルーポンさん
ルーポン

ある朝きたら普段通りに仕事をしようとメールを開いたら通知が着てたなんて事も良く聞きますので、本当に恐ろしいのです。


3. リストラ対象者はどのように決定しているのか?

帰宅するビジネスマン

リストラ対象は、個人パフォーマンスではなく、行っている業務内容で判断されています。

パフォーマンスが上がらない場合の解雇と違い、リストラによる解雇は個人のパフォーマンスに依存しません。

あなたがいかに多くの実績を残していたとしても、ポジションが不要と判断されたら、リストラ対象になります。

リストラはあなたの努力とは関係のない外的要素で決まります。

簡単な判断基準は、あなたの変わりにその業務を行える人(部署)が存在しているかどうかです。

あなたの業務があなたより安い単価で行える環境に移行可能であれば、そのポジションは危険だと判断できます。 悲しいことに多くの場合、業務のクオリティーは判断基準にはいっていません。あくまで会社上層からみて、より安くその業務を継続できる人材・場所があるかどうか?と、そのリスクを 判断材料にしています。

現在、日本人は自国の市場規模が大きいという、既得権益に守られています。

具体的には、海外の会社から見ると、日本という国は、 売上が高い良い顧客だが、日本語しか話せない、日本語でサービス提供しないと上手くいかない、特殊な国だと見られています。

これまでは、日本人だけが、日本の顧客サービスをしていましたが、現在どうでしょうか?

ある製品サポートのセンターに電話をしたら、日本語が話せる外国人が電話に出た経験はありませんか?

その場合、その会社のそのコールセンターは既に日本にはないかも知れません。

これはリストラによって、過去日本人が行っていた業務が、より単価の安い海外にサポートセンターごと業務が移されているという良い例です。

今後、我々日本人の仕事は日本語を勉強している海外の若者に取られていくかもしれません。企業におけるリストラとはこのような規模で行われています。

普通のルーポンさん
ルーポン

これからは、外国にいる日本語が話せる労働者に日本人の仕事が取られていく時代なのです。


4. リストラに備える

会議

私の勤務している会社でも、常にリストラが行われています。

勤続20年の重鎮がポジションを失うところも見たことがあります。

前述しましたが、リストラはその業務が必要かどうか?あなたがやっている必要があるのかどうか?で判断されますので、 会社が業務のパフォーマンスを認めてくれていたとしても。業務が安く別の方法で実行できると判断されれば、リストラの対象になります。

以下、危険チェックリストです。

これらに当てはまると、リストラ対象になりやすくなります。

チェックリスト
  1. 仕事の業務量が減ってきていないか?
  2. 自分の行っている業務は人が実行する価値があるか?コンピューターで置きかけられないか?
  3. 自分が行っている業務は自分が行う優位性(言語など)があるか?
  4. 同じ業務を行う同僚が自分より単価の安い海外にいないか?新しく他国で同じ業務を行う人材が採用されていないか?

どうやってリストラに備えるのか?会社のトップからのアドバイス

リストラは常に外資系で働く人のトピックの一つです。

私の働く会社で以前、大きな会合があり、社長との質疑応答の時間がありました。社員の一人が社長に聞きました。

「私のポジションは今後大丈夫ですか?リストラ対象になりませんか?」

社長の回答は

「会社は常に利益を生み出す為にリストラを行っています。もし、あなたがリストラの対象にならないか心配なのであれば、今直ぐ勉強を始めなさい。 資格を取りなさい。スキルを上げ、可能ならば有望な部署に異動しなさい。それがあなたの出来る準備です。」

これまで日系の企業で、「社員は宝だ~」「社員ひとりひとりの努力が会社を支えてる~。」みたいな、ある意味、美しい話を聞いてきた私は、 とてもショックを受けたのを覚えています。

さらに社長は言います、

「10年前と同じ事を次の10年できる保障はありません、同じ事しかできないのであれば、ポジションはなくなるかもしれません。なぜなら、これから社会は ものの自動化、AI化に進んでいくからです。これまであなたがやっていた業務は機械がやる事になるかも知れません。その時の変化に向けて全員スキルをあげるべきです。」

そうです、リストラは止まらないのです。人がやらなくても良い仕事は機械に奪われていきます。人がやる仕事も、より単価が安い国に異動します。

いまのテクノロジーが発達した時代だと、さらにそれが加速しています。

その事を念頭に常に、自分の業務の未来を考えながら行動する必要あります。

普通のルーポンさん
ルーポン

スキルを常に磨けという事ですね。


5. まとめ:外資系企業のリストラについて

オフィス最後の日

外資系企業では、リストラが常に行われています。

リストラはあなたのパフォーマンスではなく、そのポジションの必要・不要、代替可能・不可能で判断されます。

あなたの業務はあなたにしか出来ないものなのか、そもそも業務に価値があるのかを常に自問しましょう。

自分のポジションが危ないと感じたら、社内で異動先を探す事も可能です。

いくら頑張ってもリストラ対象になる場合があります。その時の為に常に自身のスキルを上げて自身の市場価値を高め、転職可能な用意をしておきましょう。

普通のルーポンさん
ルーポン

今回は少し重たい話でしたが、リストラは、外的要素で発生しますので、自分の努力で回避できない場合が多いです。
その時がきても慌てないように、普段からスキルアップをしておく必要があります。
普段からそうなる可能性を考えて市場価値を高めて置くことが重要だという事ですね!


Have a happy Low stress life !!

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サイト管理者:るーぽん

シンガポール在住10年以上
会社員、2児の父。
飲食業界から、IT企業への転職を経て 外資系企業に就職し、シンガポールに赴任。
現在は、温暖な気候の中、毎日ほぼストレスなく過ごしています。

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