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シンガポールに住む!
シンガポールに住んでみて大変なところ

2020年7月07日投稿

マリーナベイサンズ夜景
相談者
相談者

シンガポールで仕事をして生活をしたいと考えています。
物価が高いと聞いていますが、どのくらい生活は大変ですか?またどのくらい給料があれば安全ですか?



普通のルーポンさん
ルーポン

物価が高いシンガポール
少しでも見積りを間違うと大赤字になってしまいますので、生活が出来るのか慎重に考える必要があります。
シンガポール生活歴10年の経験から、どこにお金がかかるのか、安心して生活できる基準を教えます!


シンガポールは治安面や、公衆衛生も良く、日本人にとって比較的住みやすい国の一つだと思います。

ですが、物価、生活費がネックとなり、生活途中で短期のうちに日本に帰国する人も多くいます。

会社の命令でシンガポールに赴任する駐在員であれば、大抵の問題は会社が解決してくれますが、現地採用で海外に来る場合は全てが自己責任です。

来てみて「こんなはずじゃなかった!!」とならないように、大体の費用について把握しておきましょう。


シンガポール生活の問題:物価が高い

シンガポールホーカーセンターイメージ

屋台の外食だけでは生活できません。

外食が安いと言われるシンガポールですが、実はちゃんとした食生活を送ろうとすると、食費がとても高くなります。

確かにシンガポールにはホーカーと呼ばれる屋台があり、一食500円以下でお腹一杯食事を取れますが、 屋台でのごはんだけで、長期的に生活する事は私の周りを見ていると難しいと感じます。

理由は以下のようなものです。

  • 味付けが濃い
  • 脂が多い
  • 日本で慣れ親しんだ味ではない
  • 単純に飽きてしまう

最初はホーカーフードの食事で大満足!!!

「毎日食べても問題ない!」「一生これだけで食っていける!」

くらいに感動するのですが、大体、安価なホーカーでの食事だけで満足できるのは、最初の2年程度です。

2年くらい食べ続けるとだんだんとホーカー食がつらくなり、少し高い日本食に手を出したり、自炊するようになります。


普通のルーポンさん
ルーポン

もちろん100%全員に当てはまるわけではないですが、
ホーカー自体は美味しいのですが、体がついていかなくなる人が多いです!


自炊の方が高くつく国

シンガポールの不思議ですが、屋台で外食するより、自炊する方が食費が高くなります。

中国産の野菜はかなり安く買えますが、日本人の感覚としては、安い食材は避ける傾向にあります。

結果、比較的に信頼できる他国の食材を買うと、3倍ほど価格が変わってきます。

また、鶏肉は比較的安いですが、豚、牛は基本的に割高です。

一人分のごはんでもちゃんと作ったら、12ドル程度(1000円弱)掛かってしまいます。


実はホーカー(屋台)以外の外食はとても高い

ホーカーの安価な食事が注目されがちですが、ウェイターがいるような普通のレストランとなると、値段が3倍くらい跳ね上がります。

ホーカーだと一食500円以下と書きましたが、レストランだと税金も掛かってきますので、一食1500円程度は見ておく必要があります。

日本の100円均一は2ドル均一

物価について、とても分かりやすい例が、100均ショップです。

シンガポールでは、日本の100均にあるものが2ドル均一です。

シンガポールドルの価値は大体75円付近を変動していることを考えると、「2ドル=150円」1.5倍ほど高くなっていると言えます。


お酒、タバコも高い

お酒、タバコも非常に高いです。特に日本の製品となると、びっくりするような値段で売られています。

もしも、酒、タバコを日常摂取されているのであれば、更に生活が厳しくなります。

笑うルーポンさん
ルーポン

特に食は健康を築く基礎です。
外食だけで、長期間生活して、体調を崩す日本人をたくさん見てきましたので、なるべく自炊できるようになりましょう!


シンガポール生活の問題:医療費が高い

シンガポール医療イメージ

日本のような医療制度は受けられない

日本には国民皆保険という、全員加入できる素晴らしい医療制度がありますし、シンガポールにも、シンガポール国民の為の医療制度がありますが、

外国人として、シンガポールに仕事をしに来ている日本人には国が保障してくれる医療制度は適用されません。

会社によっては、団体保険のようなものにはいっており、入院費をカバーしてくれますが、上限金が決まっていますので、必ず事前確認をしましょう。

もし会社の入っている保険に不安がある場合は、個人で保険に加入する必要があります。

一回の入院費

病院にもよりますし、入院時の処置によってももちろん変わってきますが、これまで子供が小さいころ何度か入院をさせましたが、 入院費は一泊で2000ドル程度見ておいた方が良いです。一度とても高い病院に入院したときは一泊3000ドル以上取られた記憶があります。

1ドル75円で計算すると、15万円から20万円くらいかかると考えてください。もちろん2泊すると倍になります。


落ち込むルーポンさん
ルーポン

昔、子供が割と高めの病院に2泊入院しましたが、7000ドル(50万円以上)掛かった事もあります。


保険はキャッシュレスが断然おすすめ

個人で保険に加入する場合、様々な保険があり、プランによってはキャッシュレス(加入すれば病院窓口にて支払いが発生しない)がありますので、予算が許すのであればキャッシュレスがおすすめです。

なぜなら、キャッシュレス以外は掛かった医療費を保険会社に申請して、返してもらうという「事後申請になるからです」。

また、払い戻しの手続きに3-4ヵ月掛かりますので、その間は掛かった費用は自分が負担しなければいけません。

場合によっては何百万という金額を病院の窓口でまず支払わなくてはいけなくなりますので、健康の心配がある方は特に良いプランの保険に加入したほうが安全です。

歯医者も高い

もちろん歯医者も高いです。

親知らずを抜くだけで200ドル程度(75円計算だと1500円)、歯の根っこの治療になると、2000ドル程度(同じく75円計算で15万円)かかります。

歯の治療をカバーしてくれる保険は少ないので、出来るだけ日本で直してからシンガポールに来るのがおすすめです。


泣くルーポンさん
ルーポン

日本の医療制度の素晴らしさを実感します。
小さなお子様がいる場合は、ちゃんと準備していきましょうね!


シンガポール生活の問題: 家賃が高い

シンガポール街のイメージ

単身者で家賃を抑えたいのであればシェアルーム

生活費を抑える為には固定費を減らしたいところですが、家賃はとても高いです。

単身者であれば、シェアルームという選択肢がありますが、シェアルームでさえ、最低でも1000ドル(75000円)以上かかります。

家賃はもちろん場所や築年数、広さによってある程度変わってきますが、ちょっと高めに見積もっておいたほうが良いです。

家族で住むなら家賃は最低2000ドルは掛かります。

家族で来る場合は、シェアハウスという選択がかなり難しくなり、ちゃんと一つの部屋を借りる必要が出てきます。

シンガポールには大きく分けて、政府が計画、施工をしたHDBと言われる建物と(団地のようなイメージ)、 民間の会社が施工したコンドミニアム(日本のマンションのようなイメージ)とがあります。

単純にHDBは安く、コンドミニアムは高くなります。

HDBもコンドミニアムもピンからキリまでありますので、あくまで概算ですが、

HDBだと最低2000ドル程度

コンドミニアムだと最低3000ドル程度

で家賃は見積もっておくと安全です。

私がシンガポールに来た当時はコンドミニアムは候補から外し、HDBにて家を探しましたが、家族の趣向に合わず、 結局、割高なコンドミニアムに住むことになりました。

コンドミニアムに住む場合は安い物件でも、家賃は3000ドル程度(75円計算で21万円)かかります。

家族で住む場合はかなりの家賃が掛かってしまう事を想定しておいたほうがいいです。

普通のルーポンさん
ルーポン

私はこの最初の家賃の見積りを完全に見誤りました。(2000ドル出せば余裕で暮らせると思っていた)。
会社のサポートが無い方はちゃんと計画を立てましょう!


シンガポール生活の問題:教育費が高い

教育イメージ

保育園・幼稚園の費用

子供連れの方は、幼稚園や学校の費用が気になるところです。

幼稚園は学校によって費用がかなり変わってきますが、学校のウェブサイトを見ても明確に費用が記載されていない場合が多いです。

実際の金額は学校見学の時に明かされますが、最低でも1000ドル(75円計算で7万5千円程度)は掛かると考えてください。

母国語を大事にされたい場合は、日本の教育が受けられる日本人幼稚園もあります。


普通のルーポンさん
ルーポン

我が家の子供は異文化に触れて欲しかったので、二人ともシンガポール人が通うような現地幼稚園にいかせました!


小学校、中学校について

小学、中学校は、幼稚園のように外国人である日本人がシンガポールの現地の学校に行かせる事が難しいです。

運よく入れたとしても、シンガポールの現地校は、勉強が非常に難しく、成績によって明確にクラス分けをしたりするので、 親が英語や中国語を教えられる等、しっかりとしたサポート体制が用意できない場合は、シンガポール現地校にいくという判断はしないほうが良いです。


現地の小学校以外の選択は理由は以下となります。

  • 日本人小・中学校にいく
  • インターナショナルスクールに行く

日本人小・中学校の特徴・大まかな学費

教員の方は日本人で、シンガポールにいながら、日本と同じ教育を受けられます。

また英語の勉強にも力をいれており、英語の教師もたくさんおり、週3回程度、英語の授業があります。

学費は通学用のバスの費用をいれても、1000ドル弱となります。


インターナショナルスクールの特徴・大まかな学費

アメリカンスクールや、イギリスを母体とした学校、ドイツのインターナショナルスクールまで、様々なインターナショナルスクールがあります。

インターナショナルスクールの特徴は何と言っても、本物の英語の教育に集中させられることです。

また、インターナショナルスクールは、芸術分野に力をいれている学校が多く、自由に子供の可能性を伸ばしたい家庭にはピッタリです。


学費は非常に高く、最低でも一か月2000ドル(75円計算だと15万円)、高いところだと、一か月3000ドル(75円計算で22万円以上)となります。

基本的に学費の補助が会社から出る駐在員でないと通わせることは現実的ではないと思われます。


普通のルーポンさん
ルーポン

現地採用であれば、中学までは日本人学校に行かせるのが安全です
高校になったら、ある程度自立できるようになるので、
日本に下宿させるなど、いろいろな選択肢が出てきますね!


シンガポール生活を安全に送る為の目安

シンガポール街並みイメージ

お金が大事

ここまでシンガポール生活についての問題点を挙げてきましたが、実は全てお金に関わるものです。

健康も、家族の生活も、ほとんどお金で解決できます。

会社命令で派遣される駐在員は全て会社がお金の面は解決してくれますので、お金の心配はほぼないですが、 シンガポールで現地採用される人については、お金こそがシンガポール生活を守る礎となります。

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海外駐在員とは?
現地採用との違い

飛行機イメージ

海外で活躍する、駐在員と現地採用。共に海外で働く日本人でも、待遇に大きな差があります。 処遇の差に落ち込まないように、違いを理解しましょう。

どのくらい貯金できているかで測る

あなたの生活の安全度は、収入や支出ではなく、貯金額で測りましょう。

あなたが単身者だとして、特段贅沢をしなくても、ざっくり3000ドルくらいのお金が毎月出ていきます。

月の収入から、500ドル以上貯金出来ているのであれば安心ですが、それ以下だと突然起こるかも知れない問題に対処できなくなりますので、 危険だと考えてください。

ざっくりとした支出(単身者)

  • 家賃:1000ドル
  • 電気代等:シェアだと家賃に含まれる事が多いです。
  • 食費:1000ドル
  • 交際費:500ドル
  • 通信費:50ドル

普通のルーポンさん
ルーポン

単身者でも給料は4000ドル(75円計算で28万円)くらいないと厳しいです。


家族持ちだともっと生活費がかかります。

ざっくりとした支出(3人家族)

  • 家賃:3000ドル~(コンドミニアムの場合)
  • 電気、ガス等:300ドル
  • 食費:1500ドル
  • 学費:1000ドル~(子供が小学生以下の場合)
  • 通信費:100ドル

家族連れの場合は、緊急で帰国になった場合などの飛行機代も単身者と比べると2倍以上になります。

月々の収入は5000ドル以上(75円計算だと、38万円程度)ないと生活が出来ません。

貯金をして、常に非常時に対処できるようにする事が大事ですので、月々ちゃんと貯金できるような体制を考えてください。

シンガポール生活の問題:生活を守れる水準の給料を確保しましょう。

マーライオン正面イメージ

日本と同じ水準の給料でシンガポール求人を出す日系企業

シンガポールの求人を見る機会がありますが、日系企業はシンガポールにおいても日本と同じような給与の水準で募集されているのをよく見ます。

具体的にいうと月の給料3500ドル(75円計算だと26万円程度)とかですね。

これまで説明したとおり、月収3500ドルは日本では普通に生活可能な給料かも知れませんが、シンガポールだと、いろいろなものを我慢しなくてはいけないような 給料になります

共働きであれば問題ありませんが、単身で来られる場合は、かなり厳しい給料ですので、給料交渉する勇気をもってください。


ルーポンさん燃える
ルーポン

日系企業は現地採用者の人件費を日本の基準で考えているような気がします。
安い給料でシンガポールに来ると本当に苦労しますので、4000ドル以上出してくれない企業にはいかないほう良いと思います。



まとめ:シンガポール生活は日本での生活以上にお金が掛かります。

シンガポールビルイメージ

シンガポールに住むと想像以上にお金が掛かります。

また、母国から離れた海外生活においては、常に有事に備える必要がありますので、一定の貯金を確保できるようにしましょう。

シンガポール特有の事情を考慮しないで、安い給料で募集を出す、日系の企業がよくありますが、生活できなくなると、元も子もありませんので、 経験が積めるとしても、安い給料の案件には手を出さないように気をつけましょう。

普通のルーポンさん
ルーポン

以上、シンガポールへの移住を考えている方への参考になれば幸いです。



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サイト管理者:るーぽん

シンガポール在住10年以上
会社員、2児の父。
飲食業界から、IT企業への転職を経て 外資系企業に就職し、シンガポールに赴任。
現在は、温暖な気候の中、毎日ほぼストレスなく過ごしています。

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