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喘息は環境の変化で直せるかも知れません。30年苦しめられた管理者が環境を変えたら喘息が直った体験談。

2021年2月18日投稿

気分爽快イメージ
普通のルーポンさん
ルーポン

今回は結構喘息の症状が悪かった私が、シンガポールで生活をする事によって喘息が直ったという体験談です。


本記事は管理者本人の体験談です。

全ての喘息患者に効果があるとは限りませんので、ご理解をお願いします。


1. 私の喘息歴

聴診器
普通のルーポンさん
ルーポン

まずは私の喘息歴についてお話します。


2歳に喘息の診断を受ける

私は小さい頃から喘息持ちで、母の記憶では、2歳の頃喉が「ヒューヒュー」いっているのに気づいた母が病院に診断にいったところ、喘息と診断されたそうです。

物心つく頃には既に、

  • 自分は喘息だ
  • 自分は他の子とは違う
  • 運動はしない方がいい
  • 発作が出たらすぐ吸入

と、心に刻まれていました。


症状としては

  • ちょっと運動すると喘息発作が出る
  • 風邪をひいたら入院しなければならないほどに症状が悪化する
  • 大笑いしても喘息発作が出る
  • くしゃみをしても少し症状が出る
  • 冬に冷たい外気を吸い込むと発作が出る

といった感じでした。

入退院を繰り返した幼少期

未就学期から、小学校の高学年になるまでは、本当に入退院の繰り返しでした。

どうも、私の喘息は春・冬に悪化する傾向があるらしく、毎年春・冬には2週間程度の入院をしていた記憶があります。

クリスマスを病院で過ごす事もごく普通の事で、

「今年のクリスマスは何もらえるかなぁ?」

と、毎年、病院関係者が配ってくれるクリスマスプレゼントを楽しみにしていたのを覚えています。

手放せない吸入器

喘息患者の方はほとんど持っていると思いますが、吸入器は幼少期から常にポケットにいれていて、ほとんど体の一部と化していました。

吸入の薬は強いステロイドが含まれていましたので、「1日の吸入の使用限度は5回まで」と強く医者から言われていたのを覚えています。

ですが、学校生活というのは中々大変なもので、

付き合いでサッカーをしたり、鬼ごっこをしないとダメなので、使用限度を超えて吸入器を使った事は数知れず。

子供の頃を思い出すと、喘息との戦いばかり思い出してしまいます。

発作止めの吸入器を持っていないとパニックに

そんな状況でしたので、発作止めの吸入器は常に持ち歩いていましたが、

何かの拍子に外出時携帯し忘れてしまったり、外で落としたりして、持っていない事が分かったら大変

吸入器を持っていないという状況にパニックになり、喘息が出たりしていました。

自分が喘息だという事は精神的にも大きなストレスでした。

小学校高学年になり、入院はなくなったが。。

小学5年生になってから、喘息の症状は薬でかなり抑えられるようになり、入院しなくてもよくなりました。

ですが、相変わらず、発作が出たときのステロイド吸入は毎日5回以上していましたし、

予防薬も2種類以上服用していました。

社会人になっても続く喘息との戦い

社会人になってからも喘息はあまりよくならず、

少し小走りをすると喘息症状が出て吸入、風邪を引くと症状がひどくなり吸入

と、大人になっても子供の頃と変わらないような喘息との付き合いが続いていました。

カナダへの留学

そんなおり、音楽の勉強をする為にカナダへ長期留学する事に決めました。

カナダはとっても空気が綺麗な国と聞いていましたので、喘息が治るのではないかという期待に胸がいっぱいになったのを覚えています。

ですが、結果は惨敗

どうゆう訳か喘息の症状は全く改善せず。一年半のカナダ留学は終わりました。

その後シンガポールへ

本記事のメインとなるところですが、

30歳まで喘息の症状がよくならなかった私ですが、シンガポールに長期的に滞在する事により喘息が治りました。

もう治る事は諦めていたどころか、急激な都市開発のせいで空気汚染がひどいシンガポールに住むと喘息が悪化すると思っていた私には大きな驚きでした。

今では、信じられない事に発作の時の吸入器を持ち歩く事もありませんし、

吸入器を持っていなくてもパニックになる事がなくなったのです。

マラソンだって出来るようになりました。しかもその時も吸入器を携帯していません。

何故、シンガポールで喘息の症状が大きく改善したのか、40年あまり喘息と向き合ってきた私の考察を記します。

2. 何故、シンガポールに住んで喘息が治ったのかの考察

クエスチョン猫

普通のルーポンさん
ルーポン

ここからは、何故喘息の症状がシンガポールにきて急激に改善したのか、
また、何故日本や、カナダでは良くなからなったのか、考察を記します。


家の中にホコリが少ない

私の考える喘息の症状が改善した一番の理由はこれです。

何故シンガポールの家の中にホコリが少ないかを説明します。

①床が大理石

日本のような畳の部屋はなく、ほとんどの家の床は大理石、ベッドルームはフローリングという家もありましたが、リビングの床は大理石が基本です。

シンガポールは熱帯の国ですので、床がひんやりしている方が過ごし易いのです。

もちろん石の床からはホコリは発生しませんし、掃除も容易です。

②布団が必要ない

年中暑いので、敷布団、掛け布団が必要ありません。

基本マットレスにシーツをひき、タオルケット一枚かければ快適に過ごせます。

布団がないので、ハウスダストなどの発生が少なく、喘息の発作になる原因となるものを吸い込んでしまう量が圧倒的に少ないです。

③ホコリを出すアイテムが少ない

年中暑いので、絨毯や、膝掛け、セーターなどのホコリを出すアイテムがほとんどありません。

ホコリが発生しないので、様々なものが舞っている(チリや小さなごみ)のが目視できる日本に比べて、シンガポールの室内の空気は澄んでいました。

気候の違い

次に感じたのが気候の違いです。

シンガポールは常に暑いので、日本のような急激な寒暖差を感じる事はありません。

日本でよく喘息発作の原因となったのが、暖かい室内から寒い室外への移動時です。

また、シンガポールは湿度も非常に高く、気管への刺激が少ないです。

気温の違いがなかった事、湿度が高かった事も喘息の症状を良くした要因だと考えられます。

何故カナダではダメだったのか?

一番の要因は室内の家具類だと思います。

いくら外の空気が綺麗でも寒い国でしたので、室内は絨毯、カーペットがどの家にもありましたし、ベッドも数枚重ねなければいけませんでした。

結果、室内のホコリの量は日本と同じくらいだったように感じます。


笑うルーポンさん
ルーポン

家のホコリを減らす事が対策になると感じました。


3. シンガポールに住んで喘息が治ったと感じるまでの経過

砂時計

徐々に薬の使用頻度が減った

私は物心ついてから、ずっと喘息と付き合ってきましたので、喘息が治るなんて事想像できなかったのですが、

シンガポールに到着してから、明らかに調子が良くなったのです。

最初の1年は、調子が良くなったとは言いつつも、風邪を引けば小さな発作が出たりしていましたので、発作止めの吸入はしていました。

ただ、これまで一日2−3回使用していた吸入の使用頻度が、2ヶ月に1回程度になり、それが半年に1回になり、どんどん必要なくなりました。

休暇で日本に2週間帰る

シンガポールでの生活が2年目に入ろうかという時、長期休暇で2週間、日本に帰省する事にしました。

この頃はほとんど喘息の症状が出ていなかったのですが、不安でいっぱい

なんせ恐怖のホコリいっぱい日本家屋への帰省です(笑)

しかも、2週間は私の生家である実家での滞在。

>

実質私を喘息から開放してくれなかった実家での滞在となりました。

喘息が治ったと感じた瞬間

恐怖のホコリだらけの実家に2週間滞在しましたが、驚くべき事に喘息の症状がほとんど出ませんでした。

喉に若干の違和感を感じましたが、発作は出ず。

これは治ったのではないかと感じた出来事でした。

喘息発作なしを5年以上続けた結果

シンガポールに移住して、最初の3−4年は喘息症状が素晴らしく抑えられていると感じましたが、

そのあと、5−6年は喘息が治ったと感じた日々でした。

「あれやったら喘息出るかな?」とか

「吸入の薬、減ってきたかな?」なんて

自分が喘息であることを全く意識しなくても良い日々

吸入器も持ち歩かず、予防薬も必要ない、

これが喘息じゃない人の気持ちなのかと感動したものです。

喘息症状が出なくなったので、この時期にこれまで出来なったランニングに挑戦したり、ジムに通ったりと心肺機能をあげる努力もしました。

日本への帰国

そんな喘息の心配がない日々にも終わりが来ます。

そう、日本への帰国が決まったのです。



普通のルーポンさん
ルーポン

次に、日本への帰国後の経過について記します。


4. シンガポールから日本へ帰国

飛行機

10年のシンガポール滞在の間は、コンスタントに日本へは帰ってはいましたが、毎回2週間程度、

長期的に日本に戻った場合、どのようになるのか少し心配でした。

日本に帰っても喘息の症状が出ない!

5-6年の喘息無症状期間は大きかったらしく、2020年の12月に帰国し、現在(2021年2月現在)3ヶ月程度、苦手だった日本の冬に!生家の畳の部屋で!生活していますが、

全く喘息の症状が出ていません。

おそらく、無症状期間が長かったので、気管が強くなったことと、無症状の間に、ランニングやジム通いで心肺機能が強くなったことが大きな要因だと思います。

信じられない事に日本でランニングしても問題がないくらいに喘息が治っています。


笑うルーポンさん
ルーポン

無症状期間にトレーニングしていた事が大きかったように感じます。
もう少し経過をみる必要がありますが、喘息がほとんど治ったように感じます。


5. 注意:シンガポールを悩ませるヘイズという問題


普通のルーポンさん
ルーポン

ここまで良い事ばかり書いて来ましたが、シンガポールには喘息患者を悩ませるヘイズの問題もあります。


ヘイズとは

ヘイズについては下記のサイトにてまとめられておりました。

ヘイズとは、The Ryugakuより(https://theryugaku.jp/3578/)

シンガポールではある時期になると、風向きの影響によりインドネシアや、マレーシアの焼畑の煙が国全体を覆います。

ヘイズの期間はシンガポールの街はどこも真っ白

時には煙に有害な化学物質を含んでいるので、外での行動を制限するように政府から注意喚起が入ります。

ヘイズが原因で喘息が悪化する人がいます。。

私はどうゆう訳か、ヘイズは平気でした。

ヘイズの期間、少し喉に違和感はあったものの、発作には至らず。家では部屋を締め切って、空気清浄機を回し続けて乗り切りました。

ですが逆に、今まで軽い症状だった喘息患者が、シンガポールに赴任した後、ヘイズの影響で悪化したりという話も聞いたので、ヘイズがどのように影響するかは人によるのかなという印象があります。


普通のルーポンさん
ルーポン

喘息を前提に考えるとシンガポールのヘイズはとても心配な部分です。
人によって悪化したり、私のように平気な場合もありますので、注意して症状を見る事が重要です。


6. まとめ:私の喘息改善体験

runnning

私の喘息は30代半ばで急激に改善しました。

今では治ったと言っても差し支えない状態です。

きっかけは、シンガポールに10年移住した事

シンガポールで感じた喘息を改善させた大きな要因は、家のホコリがほとんどなくなった事と、気候が安定した為、

もし、日本にいながら喘息を改善させたいのであれば、家の環境の見直し、家具の見直しをお勧めします。

ハウスダストの対策は喘息の対策としては当たり前で、私の親も様々な対策をしてくれましたが、 結果的に家自体がホコリを発生させてしまうつくりであった為に、あまり効果がありませんでした。

空気清浄機の利用と、ホコリを溜めない家具選びで喘息はかなり改善すると思います。

私は2020年、日本に帰国しましたが、次の日本での住居は、畳なし、全面フローリングの家に決めました。

また、喘息症状が出ないようにランニングなどを習慣化する予定です。

  • 喘息は治らない!
  • 一生薬に頼る人生だ!
  • 大笑いしても喘息発作が出る

と悲観する方は、私のような例もあるという事を知って改善出来ないか考えてみて下さい。

この記事が喘息患者の方のお役に立てることを期待します。

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サイト管理者:るーぽん

シンガポール在住10年以上
会社員、2児の父。
飲食業界から、IT企業への転職を経て 外資系企業に就職し、シンガポールに赴任。
現在は、温暖な気候の中、毎日ほぼストレスなく過ごしています。

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