2020年12月03日投稿
今回はいきなりですが、シンガポールの会社をリストラされたという実話です。
まず、簡単にこの記事を書く管理者の経歴を紹介します。
順調に会社でキャリアを積んで来たのですが一瞬で全てが崩れ去りました。。
同じようにリストラにあった人に元気になって欲しいので記事を残します。
それはとても穏やかな金曜日の午後でした。。
コロナの影響で2月からずっと在宅勤務、在宅での仕事も随分慣れてきてた10月、4半期の業績発表も終わり、自分の担当業務は順調に 会社の目標をクリア。
今年も無事乗り切れそう!
子供のクリスマスプレゼント何にしようかな〜なんて奥さんと話ながら、まったりしてたら、いきなり変なミーティングがセッティングされ、 通知のメールがメールボックスに着信。。
その名も「Meeting with HR」(人事部とミーティング)
ミーティングは一週間後。。
見た瞬間血の気がさーっと引く。
この時期に人事とミーティングって絶対変だ。。しかも人事となんてミーティングしたことないし。。これ。。絶対やばいやつだ。
通知を受けた瞬間に嫌な予感がしたので速攻自分のシンガポール人のボスに電話。
忘れられない。。電話の会話。。
私:「I just recieved meeting invitation from HR. Can you tell me what it is about?」(今人事とのミーティング案内がきたけど 何の件ですかこれ?)
ボス:「...Don't take it personal..this is about restructuring」(お前の個人の問題じゃないから、それだけはまず分かってくれ。。 これはリストラだ。。
私:ガーーん。。頭真っ白。。。
(でも!でも!これはもしかしたら早期退職者募集かもしれない!!!)
私:「Has it been decided? or HR asking voluntary?」(これって決定ですか?それか希望退職者募集?)
ボス:「Yes, it's been decided..sorry..you can ask details in the meeting..」(すまんもう決まった事だ。詳細は人事とのミーティングで聞いてくれ。。
終わった。。
まじで10年働いた会社の人生が終わった瞬間でした。。
リストラの理由は明確。コストカット。
シンガポールは特にここ数年で人件費の高い国になってしまい、維持費が全世界にオフィスをもつ会社内でもトップクラスで高い、お荷物になりつつありました。
自分のやってきた仕事にある程度自信は持っていましたが、これが自分にしかできない仕事かと言われれば微妙なところで、
近隣の国で私と同じ仕事をできる人を雇えば、質はともかく、会社的には安く済む事は明白。
インドや、フィリピン、マレーシアの人員と比べたときの私の給料の高さが目立ってしまったようでした。
これがグローバルでの競争だなと痛感しました。
金曜の午後に自分のリストラが判明し、頭真っ白な私
しかも在宅の為、自宅でリストラを言い渡されるというなんとも残酷な状況。。 妻は目の前で家事をしていて私の状況にはまだ気づいていない。。子供達は学校からもうちょっとで帰ってくるし。。
今妻に言うと楽しい金曜の夜が台無しになるし。。。
子供が寝てから妻には話そうと思ったのでした。
そこからは、ほとんど記憶がありませんが、学校から帰ってきた子供達と何もないフリをして遊んで、ご飯食べて。。
本当に辛かったですが、子供が寝るまでなんとかバレないように乗り切りました。
子供を寝かしつけて、眠そうな奥さんに、話がある!と行って話を切り出す。
「ごめん!会社クビになる!」
奥さん:「ええええ〜〜〜!!!いきなり!!」
という事で、ここからは怒涛の転職活動に入る訳ですが、それはまた後々お話しします。
リストラにあった時の気持ちですが、ほんっとうにショックっでした。
2週間くらい全く体に力が入らず、何をやっても溜息が出るし、無気力な状態が続きました。
会社的に毎年かなりの数のリストラ退職者がおり、本当にたくさんの同僚を見送ってきましたが、 当たり前ですが、自分がリストラにあって、初めてリストラにあった人の気持ちがわかりました。
しかも自分の場合は、外国人としてシンガポールで働いていたので、無職になると就労ビザもなくなり、1ヶ月以内にシンガポールを退去しないといけないという おまけ付き。海外で働く事のリスクをひしひしと感じました。
あの時こうやってたら良かったとか、あの時の選択を失敗したとか、後悔したり、今後どうしようとか不安になったりいろいろしました。
特に海外で無職になったので、今後どうするべきなのか。子供の小学校の事もあったり、
シンガポールで転職するべきなのか、シンガポールで転職できなかったらどうするべきなのか不安ばかり。。
夜は不安で全然寝付けないし、寝ても定期的に不安が襲ってきてガバッと起き上がってしまうという繰り返しでした。
不安からか、常に興奮状態にあり、手は常に汗でびっしょり、足も常にカタカタ震えていたので、代謝には良いらしく(笑) 無気力に家で寝転がっているだけでも、体重が2ー3キロ減りました。
また家族に心配をかけてはいけないと、ご飯だけはちゃんと食べていたのですが、ずーと下痢状態
精神的な不安はこんなにも身体に影響するのだなと感じました。
辛い事があると、お酒を飲んで紛らわせる人がいますが、私は普段からあまりお酒を飲まない事もあり、 今回辛かったですが、自制して、あえてお酒を飲まなかったのはとても良かったです。
お酒を飲むと単純に時間がなくなりますし、 飲んでぼーっとしている時間があるなら、転職の活動をしたり、家族と今後の話をする方が生産的です。
精神と身体は繋がっているという事を実感しました。
お酒に頼ると更に精神が崩れますので、お酒は控えめにしましょうね!
失業のショックは、職を得る為の行動を起こす事で癒されます。
など、ちょっとした事でも良いので職を得るためのアクションをとりましょう。
少しでも転職活動が動き出すと、精神が安定しますので、少しずつショックから立ち直れます。
落ち込んでしまうと、心身に影響が出ますので、自ら意識して健康な状態を作ることが重要です。
しっかりご飯を食べる。
外を散歩する。エクササイズを始める。
家に籠っていると鬱々としてしまうので、積極的に外出して心と体を整えましょう。
暗くなっていては決まる仕事も決まらなくなります!
同僚と愚痴をいう。飲みに行くなどは、ひと時の気晴らしになるかもしれませんが、 転職と結びつかない行動を重ねると、時間とお金がなくなる一方です。
気晴らしはそこそこに、転職活動を着実に進めることをお勧めします。
失業の痛みは、職を得ることが一番の薬です。
バリバリ転職活動を進めていきましょう!
外資系で長年働いていて、ずっと感じたのは、本当に毎年すごい数の従業員がリストラされていくんだなという現実です。
日系の会社では「仕事ができない=リストラ対象」と思われがちですが、
外資系では業務成績にかかわらず、毎年会社の上層から命じられる削減目標を達成する為に、 成績ではなく、給料の高い人からリストラされる傾向にあります。
また、業務で優秀な成績をあげると給料が上がりますので、結果的に出世頭からリストラになるという矛盾もたくさん見てきました。
リストラは外資系の企業では割と普通のことです。
リストラにあったらさっさと次のキャリアに進められるように気持ちを切り替えましょう!
思えば昔こんな記事を書いてましたね。
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サイト管理者:るーぽん
シンガポール在住10年以上
会社員、2児の父。
飲食業界から、IT企業への転職を経て
外資系企業に就職し、シンガポールに赴任。
現在は、温暖な気候の中、毎日ほぼストレスなく過ごしています。
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